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鈴木健吾がかわいそう!日本新でも1億の報奨金がもらえない理由は連盟のせい?

鈴木健吾選手が2021年2月28日のびわ湖毎日マラソンで日本人初の2時間4分台を更新しました。

この記録は大迫傑選手がが20年東京マラソンでマークした日本記録の2時間5分29秒を更新という圧倒的快挙です。

これだけの大記録を出した選手には賞金がたくさん出てもおかしくなさそうですが、なんと全くもらえない可能性が浮上してきました。

しかも、去年出していたら1億円もらえたという話ですから驚きです。

1年違うだけでなぜこれほどまでの差がついてしまったのでしょうか?



鈴木健吾がかわいそう!日本新でも賞金なし?

2021年2月28日、第76回びわ湖毎日マラソンが滋賀県大津市で開催されました。

次回から大阪マラソンとの統合が決まっており、琵琶湖畔を舞台とするのは今大会が最後でした。

そんな節目の大会で、鈴木健吾選手が2021年2月28日のびわ湖毎日マラソンで日本人初の2時間4分台を更新しました。

日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーも相当びっくりしたようで以下のようにコメントしています。

「最後のびわ湖にふさわしい大会になった。歴史を変える4分台ですよ。すごいですね。見事です。本当に日本のマラソンの歴史を変えてくれた走り。これから4分台、3分台に向かっていく戦いになる」

引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/cfaa10fe11660f48174c04aae31a4f975c50db7c

これだけのすごい記録ですので、賞金もかなりの額が考えられますね。

過去に大迫傑選手は日本記録更新でかなりの額の賞金をもらっています。

その額はなんと1億円!

大迫選手は18年のシカゴマラソンで当時の日本記録2時間5分50秒を出して1億円を手にしています。

一方で、鈴木健吾選手にはこれほどのお金は入ってこないと言うのです。

一体彼らにどのような違いがあったのでしょうか?



日本実業団連盟の財政難で報奨金制度が廃止

大迫傑選手が1億円もらえた理由は日本実業団連盟の報奨金制度があったためです。

この報奨金制度は以下のように公式HPで定められています。

対象記録 男子:2時間5分50秒のマラソン日本記録突破
女子:2時間19分12秒のマラソン日本記録突破
(※日本記録が更新された場合は、その時点の日本記録突破)
褒 賞 金 選手:1億円(同一レース下位での突破1000万円)
監督・チーム:5,000万円(同500万円)
(同一記録では、別途定める「挑戦」奨励金との重複受賞を認めない)
対象選手 (実業団登録の有無に拘らず)日本陸連に登録されている日本人選手
対象大会 1.国内: 日本陸連が記録を公認する大会
2.海外: 日本陸連が登録選手に参加を許可し、記録が公認される大会
3.オリンピック、世界陸上選手権大会、アジア大会

今回の記録は2時間4分台という大記録なので本来であれば鈴木選手はもらえて当然でした。

しかし、近年では財政難が問題視されてきました。

2018年に設楽悠太選手が日本記録を更新してすぐに大迫傑選手が日本記録を更新しました。

これだけ記録を伸ばせた背景には選手の努力とシューズの改良の両輪が充実していたためです。

2021年1月に行なわれた女子マラソンでも、一山選手がナイキの厚底シューズで他を圧倒する戦績を残したばかりです。

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陸上の進化という意味では素晴らしいです。

しかし、すでに2億円支払われたことになりなっているので運営状況が厳しいことは伝わります。

そこに追い打ちをかけるかの如く、新型コロナウイルスによる東京オリンピック延期が決まりました。

このような時代背景から、2020年3月に報奨金制度が終了。

鈴木選手の偉業に対してお金は支払われないことになってしまったのです。



SNSでもかわいそうの声が続出

今回の報道を受けて、鈴木選手が可愛そうという声が多数上がっていました。

クラウドファンディングでも何でも良いので送り先があればいいんですけどね。

制度として終わってしまった以上どうしようもないですが、なかなかに辛いですね。