2021年1月3日に映画「天気の子」が放送されました。
今回のテレビ放送版では、新型コロナウイルス感染症の影響を考えて新海誠監修のもと、特別エンディングが放送されます。
一体、特別エンディングとはどのような内容で他の内容に違いはあるのでしょうか?
今回は
・天気の子のテレビ放送と映画版の違い
・天気の子の特別エンディングの意味
について紹介していきたいと思います。
天気の子のテレビ放送と映画版の違い
天気の子のテレビ版と映画版の違いですが、本編はノーカットの全く同じものが放送されます。
映画の再放送でこの扱いは珍しい対応です。
というのも、TV版ではCMを挟む必要があるので映画の長さと合わせて120分の枠に収まらないケースが多く存在するためです。
そのため、ハリーポッターといった大人気映画出会ってもストーリーに差し障りのないレベルでカットが行われます。
一方で、天気の子ではそのような扱いを受けていないので、ノーカット版で放送となります。
これは、新海誠監督の作品である大ヒット映画「君の名は」と全く同じ扱いということで問題ありません。
後述する特別エンディング以外で、テレビ版との違いはありません。
天気の子の特別エンディングの意味
今回の再放送に伴って、特別なエンディングが差し込まれることとなりました。
これは新型コロナウイルス感染症が大流行している2021年の日本にエールを送るためだと言われています。
これに関して、ネットニュースでは以下のような解釈が行われています。
副題の「Weathering With You」に、「厳しい天候や困難をあなたと一緒に乗り越えたい」という思いが込められている「天気の子」。
「特別エンディング映像」はコロナ禍に見舞われた2020年を経て新年を迎える、このタイミングで作品が放送されるにあたり、このメッセージを形にするため制作された。
厳しい天候や困難をあなたと一緒に乗り越えたい、というフレーズは国民全員で新型コロナウイルス感染症に立ち向かう、そんな様子が現れています。
そのため、全スポンサー企業のロゴを一堂に会するエンディングを作成したのではないでしょうか?
そんな特別エンディングですが、変わったあとの世界を焦点に当てたものでしたね。
今まで通りだった世界はもう戻らない
だからこそ、その世界で生き抜くということに焦点を当てた内容でした。
天気の子のラストメッセージ泣けた
早くコロナなんかない
平和な世界に戻りますように pic.twitter.com/nNoNYmxbiM— you (@aY38nOMDNFKshBV) January 3, 2021
個人的に気になるシーンは天気の子のラストシーンとの対比です。
天気の子のラストは主人公が、世界の破滅とヒロインの命の二択を突きつけられたとき、後者を選択するというものでした。
そのラストは、新型コロナウイルス感染症の自粛と個人の活動の二択を突きつけられている現在と非常に重なるところがあります。
そのまま放送してしまえば、感染症のための自粛より個人の活動を優先するように、というメッセージを取られかねません。
これでは副題の「Weathering With You」とは噛み合わなくなってしまいますね。
そのための措置として今回の特別エンディングだったのではないか?と思います。