2021年1月2日に行われた箱根駅伝で創価大学が往路優勝を果たしました。
本命の大学を抑えての優勝だったので、筆者はとても驚き、箱根駅伝の醍醐味を味わった気分です。
そんな大躍進の創価大学の優勝のルーツですが、監督の指導方法にあるのではないか?と考えています。
青山学院大学も、原監督が就任してから目覚ましい結果を残していますからね。
今回は
・創価大学・榎木監督のプロフィール
・創価大学・榎木監督の指導法
・創価大学・榎木監督の「走姿顕心」に秘めた思い
について紹介します。
創価大学・榎木監督のプロフィール
名前 | 榎木 和貴 |
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生年月日 | 1974年6月7日 |
大学時代 | 中央大学所属:箱根駅伝区間賞(4回) |
実業団 | 旭化成 |
就任 | 2019年 |
創価大学・榎木監督の指導法
榎木監督の指導法の柱は2つあり、以下の内容になっています。
・選手に合わせた指導
・結果の伴った自信の獲得
ここからは、それらの内容について詳しく紹介していきます。
選手に合わせた指導
榎木監督は一つの成功法則を当てはめるという指導方法ではなく、選手に合わせた指導を心がけているようです。
一律ではなく、選手それぞれに合った指導こそいいところを引き出せると思いましたし、自分が指導者になったときは選手に寄り添って、相手の意向を聞きつつやっていきたいと思っていました。
引用: 榎木監督の対談
過去に大きな成功体験を得た人は、往々にして自分の成功体験を当てはめがちですが、そうではなかったようです。
これは、榎木監督の実業団時代の経験からくる考え方だそうです。
旭化成は宗兄弟という素晴らしい方がおられて、彼らが作り上げてきた成功のメソッドがある。それに沿ってやる形です。ただ、自分は選手としてはそこにはうまくハマりませんでした。
引用: 榎木監督の対談
自分自身の挫折があるからこそ出てくる言葉ですね。
本の受け売りとかだと、そこまで心にはしみてきません。
しかし、このような背景があるからこそ、選手たちも素直に指導へ耳をかたむけるのではないかな?と思いました。
ちなみに、この指導法は榎木監督の監督である東京国際大の監督を務める大志田秀次監督の指導法を参照しているようです。
結果の伴った自信の獲得
榎木監督はポジティブ思考を矯正したのではなく、努力で獲得できる範囲から着実に選手へ自信を与えていきました。
まずは練習量の増強です。
月間走行距離を1.5倍にすることで、「ここまで自分はやってきた」という気持ちの獲得を行いました。
この練習によって10000mのベストタイムを更新する選手が続出し、選手のモチベーションアップに貢献しました。
これだけでもすごいですが、量をやらせたわけではないといいます。
箱根では21kmを走りきる力が必要だが、過去の予選会のデータなどを見ると、15km以降の走りに課題があると分かった。それまで選手の月間走行距離は500km程度。ポイント練習をメインにやっていく傾向があった。
「これじゃ到底戦えない」と感じた榎木監督は、選手に具体的な数値やデータを細かく示し、1カ月で最低750kmは走るという目標を掲げた。
よくある自己啓発本にある、根拠のない自信ではなく、実感を伴った自信を獲得したわけです。
これによって、箱根駅伝という本番でもベストパフォーマンスを発揮できたのではないかと思います。
創価大学・榎木監督の「走姿顕心」に秘めた思い
榎木監督の指導の原点はブログのタイトルにもなっている「走姿顕心」という言葉にあるのではないか、と考えています。
走姿顕心とは、走る姿は自分自身の心に顕われる、というです。
箱根駅伝は10人組で思いをつないでいく競技です。
関東の大学生との争いであれば大きな才能の差は少なく、むしろチームとしての意識が重要になってくるはずです。
この部分にフォーカスしたからこそ、創価大学は優勝できたのではないでしょうか?
実際、ゴールテープを切った三上選手はこのように答えています。
出し切った。安心しかない。1区から4区の選手たちがいい順位で持ってきてくれて、その流れを復路につなげようと思っていた。復路にも強いメンバーがそろっている。この流れをゴールまでもっていってほしい
引用: https://www.yomiuri.co.jp/hakone-ekiden/news/20210102-OYT1T50019/
今回の結果を受けて創価大学だけでなく、榎木監督にもさらなる注目が集まりそうですね
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