2021年3月に北海道旭川市で中学生がいじめを受けて自殺に追い込まれる事件がありました。
犯人は未成年だったようで、少年法から個人情報の公開はありませんでした。
しかし、ネットでは加害者が誰なのか特定する動きが盛んとなり、無関係の人物にまで風評被害が及ぶ事態となりました。
いったい何が起こったのか、詳しく調査していきます。

旭川に住んでいた中学生が投身自殺
2021年2月13日に自宅を飛び出して行方不明となった北海道旭川市在住の廣瀬爽彩(さあや)さん。
3月23日に遺体となって発見され、大きな話題を生みました。
さあやさんは2年前の2019年に自身の通う中学校でいじめを受けてきました。
そこからは自宅に引きこもるようになり、医師にPTSDと診断されています。
後遺症のフラッシュバックにも悩まされており、ついには自宅から数キロ以上離れた公園の中で停滞温床となってなくなっていました。
加害者の態度が最悪と話題に
一方で、今回のいじめの加害者が週刊文春の取材に応じました。
しかし、その対応は加害者とは思えない無責任なものばかりでした。
「うーん……別にどっちでもないんじゃないです? 本人最初嫌がっていたとしても、どっちにせよ最終的には(自慰行為を)やってるんだから」
「公園で爽彩さんに自慰行為をさせたことを、イジメと認識していますか?」と問うと、B男はたった一言、「悪ふざけ」とだけ答えた。
引用: https://bunshun.jp/articles/-/44768?page=2
反省の色が全く見られない加害者に対して、SNSでは怒りの声が爆発しました。
いじめで人が死んでいるのに犯罪だと認識できない旭川市の教育委員会は頭がおかしいとしか言いようがない。
— 田村淳 (@atsushilonboo) April 28, 2021
旭川のいじめ凍死事件で爽彩さんの母親は中学校の教頭にいじめの証拠として爽彩さんがわいせつ行為を強要されている画像を直接見せたそう。
教頭はそれを調査すると言い、全ての画像を自分の携帯で写真を撮ったらしい。
教頭は写真保存するだけして何してたの?
学校はいじめはないって言ってたよね?— 臨死のうみちゃん@コラボ中 (@umiuminemui) April 25, 2021
旭川のいじめ事件
どう考えても学校や教育委員会に相談して解決できたとは思えない
ここまで悪質な犯罪の場合には、学校を通さず、直接弁護士に相談できるハードルを下げるしかない
地元警察ではうやむやにされる
いきなり刑事事件にしてしまうのだ
もちろん一切の費用は担任、校長、教育委員会持ちで— 【公式】医療情報伝達研究所☢️画像診断レポートの見落としをカネも手間もかけずに予防する方法あります‼ (@economics_dr) April 28, 2021
しかし、ここまで盛り上がってしまっているからこそデマの情報であふれかえってしまっているようです。
デマ情報が流れすぎて被害者遺族が注意
今回の事件をめぐって犯人探しが行われていますが、その多くがデマである可能性が高いといわれています。
というのも、加害者の一人とネットに書き込まれた男子生徒は被害者を守るために動いてくれた人物だったのです。
この件に関して、被害者遺族がこのようにコメントしています。

「男子児童名のフルネームが出ている子はボランティアで娘を探してくれていた子です。」
と被害者遺族が言っているわけですから、間違いないでしょう。
つまり、今ネットで流れている情報はデマである可能性が非常に高いです。
YouTuberコレコレチャンネルでもデマであると言及
今回の事件について人気YouTuberコレコレが生放送で取り上げました。
生放送の中で、なんと主犯A、副犯とされた人物がコレコレの配信に登場しました。2人は開口一番、
まず、全部間違ってるんですよね。(拡散されている)IDも。
あの、全然関係ない人たちしか載ってなくて
と、拡散されているツイートが全てデマだと主張しました。
2人によると、加害者扱いされた理由は、副犯とされている男性と主犯Bとされている男性の2人が、イジメ事件と同時期に、ネット上で「下ネタまじり」の過激なやり取りをしていたからだといいます。
実態が分からない以上、これ以上実名を拡散することはあまり良いことではないのかもしれないですね。

